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人生ゲーム人生

ここでは今は詳しくは書かないけど、
二学期の大学の授業はちょっと難しそうなのがかなりあって、正直いまビビってます。
でも授業自体は一学期よりずいぶん仲よく話せる人が増えたから、
一学期よりはダルくありません。

まぁ別にこのブログを読む酔狂な方は少ないでしょうから、
今日はポケモンの話をします!

最近のポケモンには、主に5つくらいのランダム性があります。
一つは個体値。一つは光るポケモンかどうか、そしても一つが
♂♀、さらにも一つが特性はどれか、最後に一つ性格。

まぁ光るポケモンや雄雌ははぶきますけど、
個体知ってのはあれですね、「同じ種族のポケモンでも、ステータスは違う」ってやつ。
性格ってのは、あるステータスが1.1倍になり、別のステータスが1.1倍ってやつ。
特性は、ポケモンごとにもってる特殊能力で、 ピンチの時に炎技1.5倍 とかそうゆうやつ。
さらに個体値ごとに目覚めるパワーという技の属性と威力がきまる。
目覚めるパワーはほぼ全部のポケモンが覚えられるから、
たとえば目覚めるパワーをおぼえさせることで、炎タイプが氷タイプのわざをつかえるようになったりするわけ。これはかなりデカいことです。(いうなれば、勉強のできないイケメンに学力をあたえることができちゃうというわけよ!)

ポケモンではこういう要素に、努力値が入って(プレイヤーが自由に配分できる127のステータス?)
かなり自由度が高い育成ゲームになってるわけ。

こういったランダム性を決定するのが、通称PID (ポケモンID)
で、まぁ皆さんご存じの乱数でこのPIDが決定されるんだけど、
乱数といってもあるデータをもとに算出する議事乱数ってやつで、
これは電源を入れた時間と、自分のソフトのナンバー、
ポケモンと出会ったときの時間とかできまるわけだ。
最近それがどういう風に決定されるか判明されたわけ。

つまり、今まではある程度判明されたシステムをつかって(ここでは書きませんが)
何時間、何週間、あるいは何年間も、自分の求める個体値や性格のポケモンを入手するために、
卵をふかさせまくったり、野生のポケモンをゲットしまくったりしてたのを、
パソコンのエクセルとかのソフトを使って、「俺のカセットだと
いついつに電源入れてその〇〇フレーム後にあのポケモンと遭遇すれば、(あのポケモンの卵を孵化させれば)能力最強、〇〇タイプの目覚めるパワーを覚えた、性格〇〇の、性別〇の、光る〇〇」がゲットできちゃう
ってわけ。

これは マニアにとっては革命的な要素。
私たちの現実の例えにしてみたってわかる。
好きな人のとなりの席になるためには何番目で席替えのくじをひけばいい とかわかっちゃうようなもん、
あるいは、〇〇大学の入試問題では〇〇を完璧にできれば絶対に受かる とかわかっちゃうようなもん。

これが、いいことなのか悪いことなのか、 私の意見を書いてみたいと思います。

人間ってのは、夢を持ってることが大半です。
あれもこれもできる、そんな存在を誰しも夢みるでしょう。
ですが、現実ではたとえば自分自身の性別はよっぽどのことがない限り変わらないし、
親の職業や財産も変えられないし、脳みその質もかえられません。
ポケモンでは、努力という代償にそれが可能だった一面があるわけです。
これはゲーム全般で言えることですが、
ゲームは(もちろんプレイヤーの人生という大きなもののトータルからすればそれほど大したことのない)
金と努力をかけることで(現実的な価値としてはそれほど大したことがないけれど)
現実ではかなえられない夢を肩代わりしてかなえてくれる要素が少なからずあるわけです。

今回のPIDの解析はそれをより可能にしたといえます。

ですが、実際それが本当に幸せになるかってことについて全く別の例からもみてみます。
セミや鳥はメスをひきつけるためにけたたましく鳴きます。
単純に考えれば、鳴けば鳴くほど外敵に自己の存在を教えることにほかなりません。
つまり、子孫を残すということを考えたとき、鳴き声という存在は、
決してメスをひきつける有効な手段とは言えないのです。(ガのように
他の動物にはわからないフェロモンでひきつけるのが利口そうですよね。)

ここが面白いのですけど、「ハンディーキャップ現象」ってのがあります。
今の例で言うと、鳥はピーチクパーチク鳴く分、外敵に襲われやすいのですが、
それでも鳴く=生きている ということは、それだけ外敵から生き残れる、たくましい存在であることを
強調することを意味するのです。
鳴き声がよい=それだけ生きるのに必要のないスキルを磨きあげる余裕がある強い存在
であることを証明することになります。
人間でいっても、よくよく考えれば顔がかっこいいことは、
マンモスを退治したりするときに必要じゃないですよね?
それでも結婚をするとき、顔のよさに重きを置く人はいるわけですよ。

つまり、生物界でいえば、
「余計なことを極めることは必要なことを満たしている証拠」ってことになってるわけです。

また、生物の進化や適応を考えたとき、遺伝子の突然変異が重要です。
ダーウィンの進化論によれば、遺伝子変異の子孫がたまたま環境に適応したとき、
その遺伝子が受け継がれ繁栄するといったようなところ。

これらを考えれば、
生物ってのは、無駄でランダムなもんってことですよ。
きっと人間にもこの本能が組み込まれているはずです。
なんかアホらしいこと に熱中して 次の日宿題終わらせてないのに気づいて
あーなんで俺はあんなあほらしいことやってたんだろうって思いますよね。
そう、人は進化の上で身に付けた理性とほんのうのランダムと無駄を求める本能とで
いたばさみになっているのです

ってことはですよ? あくまで生物的に考えると、
「現実的に見れば無駄だけど、ランダム性に挑戦して夢のポケモンを手に入れる」っていう
きわめて客観的に見れば無駄な努力は、 なかなかおもしろくてたまらないものってことになります。
と同時に、
「考えて導きだせば夢はかなえられるんだ」っていう解析も価値があるように思えます。
ですが、本能からすると、 知らなければよかった と思うことも少なからずでてくるでしょうね・・・。

ある意味、確実じゃないから、何もしらないから人生は面白いのです。
努力が報われずどん底に突き落とされる時もあれば、
よくわかんないけど運命的な出会いをして嬉しくなったり。
もとより常に楽しい、悲しい平坦な人生ならば、
そもそも楽しい悲しいといった比較的な表現さえありえないですからね。
何にもしらないから試しにアリを踏みつぶすとどうなるのとか、
あの女のこのパンツの色は何色なんだとか興味をふくらませるわけです?

世の中、知ってよかったことと知らなければよかったことがいくらでもあります。
それは大人になればなるほど増えていくことでしょう。
生きることは理性と本能の争いです。
あえて言うのなら、私たちに必要なのは、どちらをも楽しめる強さ なのかもしれません。

by holygay | 2009-10-07 23:30  

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